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ワクチンと病気について

ワクチン情報

BCGワクチン

  • 2023-05-26
  • 定期接種
  • 生ワクチン
  • 小児

BCGワクチンについて

商品名:乾燥BCGワクチン®(経皮用)
予防できる病気結核
ワクチンの種類生ワクチン
定期/任意定期接種
接種回数1回
接種量0.15ml(皮膚に塗り広げた後に針の付いたスタンプで押す)
接種間隔なし
費用定期接種のため無料

ワクチンの効果

BCG接種は小児の結核性髄膜炎(けっかくせいずいまくえん)や粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)の発病防止に有効です。

どんな人にお勧め?

生後5-8か月の乳児が対象ですが、その後も1歳未満であれば公費で接種可能です。

接種スケジュール作成のポイント

 以前は、接種開始時期は生後3か月からでしたが、現在では生後5か月からのため、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、DPT-IPVワクチンを先に接種しておきましょう。
 また、自治体によって集団接種(保健センターなどで、指定の日時に集団で接種する)か個別接種(診療所や病院で、個人で接種する)か異なるため、確認しておく必要がありますが、個別接種の場合は、他のワクチンと同時接種が可能です。

ワクチンの副反応

 接種してから2週間以降(通常は約1か月以降)に接種した部位が赤くなったり、しこりや腫れ、かさぶた、膿の入った水ぶくれができることがありますが、これは副反応ではなく接種すると通常みられる反応です。この反応は1-3か月で消えます。

 接種してから10日以内に同様の症状が現れることをコッホ現象といい、結核に感染している場合にこうなる場合があります¹。実際には、コッホ現象として厚生労働省に報告された814例(5年間)のうち重大な障害を認めた人はいませんでしたが、速やかに接種医療機関を受診して下さい1)

 副反応としてよく知られているのはリンパ節腫脹(主に脇のリンパ節のはれ)や発疹などです。いずれも自然に消失します。また、骨炎、全身性のBCG感染症やアナフィラキシーも報告がありますが、これらは非常に稀です。

ワクチンの禁忌

明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する人、および免疫力抑制をきたす治療を受けている人は禁忌です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) との関連について

過去に"BCGワクチン接種にCOVID-19の予防効果のある可能性がある"、という報道がありましたが、現時点で効果は証明されていません。詳細はこちらをご覧ください。 

参考文献・サイト

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