ワクチンと病気について
ワクチン情報
水ぼうそう(水痘)ワクチン
- 2023-05-07
水痘ワクチンについて
ワクチンの効果
1回接種で水ぼうそう(水痘)にかかるのを80-85%減らすことができ、重症化をほぼ100%防ぐことができるとされています1)。1回の接種では重症化は防げますが、水痘にかかった場合に水痘の集団発生の原因となります。2回接種を行うことで一人一人の予防効果を高めるだけでなく、長期間の集団での流行を予防することができ、免疫不全の人や妊婦など水痘ワクチンを打てない人を守ることにもつながります。
過去に水痘や帯状疱疹(たいじょうほうしん)などにかかったことがある人は病気が治ってもウィルスが潜伏しており、成人や高齢者になって免疫が低下した時に帯状疱疹を発症する危険性があります。50歳以上に対する帯状疱疹予防として、過去に水痘にかかったことがある人、帯状疱疹にかかったことがある人に水痘ワクチンを接種すると抗体が増えることが分かってきました。帯状疱疹後神経痛は重症な帯状疱疹になった後に神経の痛みが残る後遺症で、なかなか治りにくいことが知られています。50歳以上で、水痘ワクチンを接種することで帯状疱疹後神経痛の予防として期待されます。
日本では2014年に小児水痘ワクチンが定期接種化されてから、水ぼうそうになる子どもたちが激減しました。5歳未満の報告数が顕著に減少し、水ぼうそうになる子どもたちのうち5歳未満の割合は2000年〜2011年が77%だったことに比較し、2020年は34%に減少しました。一方で5-9歳が半数を占めるようになってきました2)。
過去に水痘や帯状疱疹(たいじょうほうしん)などにかかったことがある人は病気が治ってもウィルスが潜伏しており、成人や高齢者になって免疫が低下した時に帯状疱疹を発症する危険性があります。50歳以上に対する帯状疱疹予防として、過去に水痘にかかったことがある人、帯状疱疹にかかったことがある人に水痘ワクチンを接種すると抗体が増えることが分かってきました。帯状疱疹後神経痛は重症な帯状疱疹になった後に神経の痛みが残る後遺症で、なかなか治りにくいことが知られています。50歳以上で、水痘ワクチンを接種することで帯状疱疹後神経痛の予防として期待されます。
日本では2014年に小児水痘ワクチンが定期接種化されてから、水ぼうそうになる子どもたちが激減しました。5歳未満の報告数が顕著に減少し、水ぼうそうになる子どもたちのうち5歳未満の割合は2000年〜2011年が77%だったことに比較し、2020年は34%に減少しました。一方で5-9歳が半数を占めるようになってきました2)。
どんな人にお勧め?
水ぼうそう(水痘)にかかったことがない生後12か月以上の子どもは、水痘ワクチンの2回接種をお勧めします。
13歳以上の健康な人で、水痘の免疫がない場合は、28日以上の間隔をあけて水痘ワクチンの2回の接種をお勧めします。
50歳以上に対する帯状疱疹予防として、過去に水痘にかかったことがある人、帯状疱疹にかかったことがある人に1回の接種をお勧めします。
曝露後接種が有効で、水痘と診断された人と接触後にワクチンを1回接種すると、72時間以内で発症阻止率は90%。家族内伝染率は90%以上と高く、重症化も高率のため、家族が発症した場合に、水痘に罹ったことがなくワクチンも打ったことがない家族には速やかなワクチン接種をお勧めします3)。
13歳以上の健康な人で、水痘の免疫がない場合は、28日以上の間隔をあけて水痘ワクチンの2回の接種をお勧めします。
50歳以上に対する帯状疱疹予防として、過去に水痘にかかったことがある人、帯状疱疹にかかったことがある人に1回の接種をお勧めします。
曝露後接種が有効で、水痘と診断された人と接触後にワクチンを1回接種すると、72時間以内で発症阻止率は90%。家族内伝染率は90%以上と高く、重症化も高率のため、家族が発症した場合に、水痘に罹ったことがなくワクチンも打ったことがない家族には速やかなワクチン接種をお勧めします3)。
接種スケジュール作成のポイント
1回目の接種は生後12-15か月の間に接種します。2回目の接種は1回目の接種から3か月以上あけて接種を行います。
日本では4歳以下で水痘にかかることが多いため、2歳までに2回目の接種を行うことが望ましいです。
日本では4歳以下で水痘にかかることが多いため、2歳までに2回目の接種を行うことが望ましいです。
ワクチンの副反応
ワクチン接種による一般的な副反応以外に、水痘ワクチンに特異的な副反応としては接種後1-3週間後に発熱や、3-5%に全身性の水痘様発疹がみられることがあります3)。
ワクチンの禁忌
参考文献・サイト
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