ワクチンと病気について
ワクチン情報
腸チフスワクチン
- 2023-05-26
腸チフスワクチンについて
商品名:Typhim Vi®、Vivotif®(Ty21a)
予防できる病気 | 腸チフス |
ワクチンの種類 | Typhim Vi®:不活化ワクチン Vivotif®:生ワクチン |
定期/任意/輸入 | 輸入ワクチン |
接種回数 | 1回(Typhim Vi®) |
接種量 | 0.5ml(Typhim Vi®) |
接種間隔 | 2-3年毎(Typhim Vi®) |
費用 | 1回約7000-1万円(施設により異なる) |
ワクチンの効果
日本で最も用いられているTyphim Vi®は、有効期間が2年でおよそ50%程度の効果があるとされています。TCVとよばれる新しい不活化ワクチンの開発も進んでいますが3)、今のところ限られた国や地域での利用が始まった段階で、まだ日本では流通していません。
どんな人にお勧め?
腸チフスが流行している国への旅行者や、チフス菌やチフス菌を持っている人との接触があった人に勧められています。前述のようにワクチンの効果がそれほど大きくないことと、腸チフスが抗生物質で治療可能な細菌感染なため、他のワクチンに比べるとお勧めの度合いは比較的強くありません。
接種スケジュール作成のポイント
Typhim Vi®は1回接種(筋肉内注射)です。2、3年経つと再接種が必要です。接種して2週間後から効果が現れます。感染リスクが続く場合は、2年ごとの再接種が推奨されます。
ワクチンの副反応
Typhim Vi®の主な副作用は注射部位の痛みや腫れで3-35%程度に発生します。発熱や頭痛などの全身症状が出る人も10%前後にいます。まれに血圧低下や胸痛といった重大な副反応も報告されています。
ワクチンの禁忌
Typhim Vi®では過去にこのワクチンによる全身過敏反応が起きた方には禁忌です。2歳未満の人には免疫ができないので勧められていません。
生ワクチン(Ty21a)の禁忌は多種多様にありますが、日本ではあまり用いられていないためここでは割愛します。もし生ワクチン接種を受ける機会がある方は接種を受ける医療機関に禁忌や副反応について相談してください。
生ワクチン(Ty21a)の禁忌は多種多様にありますが、日本ではあまり用いられていないためここでは割愛します。もし生ワクチン接種を受ける機会がある方は接種を受ける医療機関に禁忌や副反応について相談してください。
参考文献・サイト
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