ワクチンと病気について
病気(VPD)について
狂犬病について
- 2023-05-15
狂犬病とは
犬を含む哺乳動物の唾液中にいるウイルスが原因で、現在でも発症後の死亡率がほぼ100%と非常に危険な感染症です。アジアやアフリカで多く発生しており、多くは犬からの感染ですがコウモリやネコなどすべての哺乳類から感染する可能性があります。
日本では1957年以降の国内での感染はありませんが1)、海外で感染して帰国する発症者がいます。
日本では1957年以降の国内での感染はありませんが1)、海外で感染して帰国する発症者がいます。
感染経路 | 傷口からの接触感染 |
潜伏期 | 多くは20~60日(侵入部位などにより5日から1年以上と差がある) |
周囲に感染させうる期間 | 人から人には感染しません(臓器移植での感染報告があります) |
感染症法 | 4類感染症(全数報告:直ちに届出が必要) |
主な症状は
ウイルスをもつ動物に咬まれたり傷口を舐められたりすることで感染します。傷口に入ったウイルスはゆっくり脳神経組織に向かい、20日ほどで発症します。
感染初期は発熱や頭痛など風邪のような症状で始まり、傷口の痛みなども起こります。水を飲むと喉が痙攣(けいれん)して苦しいため、水を怖がる恐水症(きょうすいしょう)や、風や光などあらゆる刺激に敏感になり興奮しやすくなったり錯乱状態になるなど特徴的な症状が出現し、最終的に昏睡状態(こんすいじょうたい)から呼吸停止で死亡します。いったん発症すると致死率ほぼ100%です。
感染初期は発熱や頭痛など風邪のような症状で始まり、傷口の痛みなども起こります。水を飲むと喉が痙攣(けいれん)して苦しいため、水を怖がる恐水症(きょうすいしょう)や、風や光などあらゆる刺激に敏感になり興奮しやすくなったり錯乱状態になるなど特徴的な症状が出現し、最終的に昏睡状態(こんすいじょうたい)から呼吸停止で死亡します。いったん発症すると致死率ほぼ100%です。
診断方法は
発症初期の患者からウイルスや抗体を早期に検出することは困難で、接触した動物を検査することが重要です。接触した動物が10日後まで発症しない、または解剖して狂犬病がいない場合、狂犬病の感染なしと判断します。
治療法は
ウイルスが脳神経組織に到達する前に抗体を増やして不活化させることで、神経細胞への感染を防ぎます。
以下は、ウイルスをもつ(可能性のある)動物にかまれた場合の対処方法です。
1.受傷前にワクチンを打っていなかった場合:
すぐに傷口を流水と石鹸で十二分に洗浄してウイルスを洗い流し消毒します。次いで、暴露後投与のスケジュールに沿ってワクチンを5-6回接種します。さらに、傷口と周辺に抗体(免疫グロブリン)を注射します。
2.受傷前にワクチンを打っていた場合:
すぐに傷口を流水と石鹸で十二分に洗浄してウイルスを洗い流し消毒します。次いで、暴露後投与のスケジュールに沿ってワクチンを接種します。免疫グロブリン投与は不要です。
ミルウォーキー・プロトコルまたはウィスコンシン・プロトコルと呼ばれる実験的治療法もありますが生存例は数名のみで、いまだに研究途上です。
以下は、ウイルスをもつ(可能性のある)動物にかまれた場合の対処方法です。
1.受傷前にワクチンを打っていなかった場合:
すぐに傷口を流水と石鹸で十二分に洗浄してウイルスを洗い流し消毒します。次いで、暴露後投与のスケジュールに沿ってワクチンを5-6回接種します。さらに、傷口と周辺に抗体(免疫グロブリン)を注射します。
2.受傷前にワクチンを打っていた場合:
すぐに傷口を流水と石鹸で十二分に洗浄してウイルスを洗い流し消毒します。次いで、暴露後投与のスケジュールに沿ってワクチンを接種します。免疫グロブリン投与は不要です。
ミルウォーキー・プロトコルまたはウィスコンシン・プロトコルと呼ばれる実験的治療法もありますが生存例は数名のみで、いまだに研究途上です。
予防法は
参考サイト
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