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ワクチンと病気について

ワクチン情報

B型肝炎ワクチン

  • 2023-05-30
  • 定期接種
  • 任意接種
  • 不活化ワクチン
  • 小児
  • 成人
  • 妊婦・妊娠可能な女性
  • 渡航者
  • 医療従事者
  • 無脾・脾摘
  • 腎不全・透析
  • 癌予防・がん予防
  • STD

B型肝炎ワクチンについて

品名: ヘプタバックス-Ⅱ®
    ビームゲン®(注 0.25ml 0.5ml)

予防できる病気B型肝炎
ワクチンの種類不活化ワクチン
定期/任意/保険適用定期接種(1歳未満)

任意接種(上記以外)

以下の場合には保険が適用されます。
・血友病患者にB型肝炎の予防を目的に使用した場合

・B型肝炎キャリアの母から生まれた児(母子感染予防対策)(*1)
・HBs抗原陽性でかつHBe抗原陽性の血液による汚染事故後のB型肝炎発症予防(*2)
接種回数3回
接種量10歳未満:0.25ml
10歳以上:0.5ml
接種間隔4週間隔で2回、更に1回目から20-24週を経過した後に1回
費用任意接種の場合 1回約5000-8000円(施設により異なる)

(*1) B型肝炎キャリアの母から生まれた児(母子感染予防対策)
 出生直後に抗HBsヒト免疫グロブリンを投与し、同時にB型肝炎ワクチンを接種し、さらに1か月後、6か月後にB型肝炎ワクチンをそれぞれ1回ずつ接種します。この場合は健康保険が適用されます。

 (*2)血液による汚染事故後のB型肝炎発症予防
 事故発生後7回以内(できれば48時間以内)に抗HBsヒト免疫グロブリンを投与し、B型肝炎ワクチンを接種し、さらに1か月後および3~6か月後にB型肝炎ワクチンをそれぞれ1回ずつ接種します。業務上の時には労災保険の適用となります。

ワクチンの効果

・世界で初めて実用化された「がん予防ワクチン」です。
・母子感染予防対策により、垂直感染(母子感染)はとても減少しました。
・水平感染予防として2016年より定期接種化されました。
・乳児期にB型肝炎ワクチンを接種すると、成人になってから接種するよりも抗体獲得率が高く(免疫がつきやすく)、接種効果が高いことが証明されています。

 ワクチン3回接種後の防御効果は20年以上持続すると言われています。

どんな人にお勧め?

・定期接種対象者だけでなくすべての年齢で推奨されます。
全ての年齢に水平感染の可能性があり、保育園での集団感染1)やコンタクトスポーツ(*)での感染もあります。
(*)コンタクトスポーツ:必然的に相手の選手と肉体的接触があるスポーツ。
サッカー、レスリング、柔道、 空手、ハンドボール、ボクシング、バスケットボール、水球、ラグビーなど

・乳児期の感染でも生涯にわたり持続感染を起こす可能性があり、幼少期感染ほどキャリア化しやすく、また乳児期に接種した方がワクチン効果が高いことから、特に低年齢での接種がお勧めです。

・成人では、B型肝炎ウイルスキャリアの家族がいる場合、血液や体液に触れる機会の多い仕事(医療従事者、救急隊員、警察官、保育職員、介護職員など)に就いている人は、特に接種が推奨されます。

・また、性行為感染症の一つですので、性的な行動のある(Sexually active)すべての人にも推奨します。

接種スケジュール作成のポイント

定期接種では、生後2か月よりヒブワクチンや小児肺炎球菌ワクチンなどと同時に接種開始するとスケジュールが調整しやすくなります。

ワクチンの副反応

ワクチン接種による一般的な副反応以外に、B型肝炎ワクチンに特異的な副反応報告はありません。

ワクチンの禁忌

・B型肝炎ワクチンで強いアレルギー症状(アナフィラキシー)を起こしたことがある場合
・明らかに発熱している者
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
・それ以外に予防接種を行うことが不適当な状態にある者

参考文献・サイト

1)保育園におけるB型肝炎集団発生の感染状況に関する調査研究. 厚生労働科学研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/6375

2)B型肝炎ワクチン 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137555.html

3)B型肝炎. 国立感染症研究所.
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-vir2/1526-hepatitis/3217-hbv-vaccine-fact-and-safety-for-professional.html

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