ワクチンと病気について
ワクチン情報
ヒブワクチン
- 2024-09-30
ヒブワクチンについて
商品名:アクトヒブ®
予防できる病気 | ヒブ(インフルエンザ菌b型)感染症 (Heamophilus influenzae type b)の頭文字をとってHib(ヒブ) |
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
定期/任意/保険適用 | 定期接種 生後2か月~5歳の前日まで 任意接種 リスクのある患者は5歳以上でも接種可能 以下の場合には健康保険が適用されます。 ・ペグセタコプラン、イプタコパン塩酸塩水和物 投与患者 |
接種回数 | 4回(初回3回、追加1回) |
接種量 | 1回 0.5ml |
接種間隔 | 【接種開始が生後2か月~7か月に至るまでの場合(4回接種)】 ①②③の間は27日以上(27-56日)、③④の間は7か月以上(7-13か月未満)あける 【接種開始が生後7か月~12か月に至るまでの場合(3回接種)】 ①②の間は27日以上(27-56日)、②③の間は7か月以上(7-13か月未満)あける 【接種開始が12か月~5歳の誕生日に至るまでの場合(1回接種)】 1回のみ 【5歳以上の場合(1回接種)】 1回のみ (①:1回目、②:2回目、③:3回目、④:4回目) |
費用 | 定期接種:無料 任意接種:1回約8000-10000円(施設により異なる) |
ワクチンの効果
乳幼児のヒブ感染による髄膜炎(ずいまくえん)、咽頭口蓋炎(いんとうこうがいえん)、敗血症を減少させる効果があります。
日本では2011年にヒブワクチンの公費助成が導入され、2013年から定期接種化され、2014年には公費助成開始前と比べて、5歳未満の10万人あたりのヒブ髄膜炎罹患率は100%減少しました1)。それまではヒブ髄膜炎は年間450人が発症し、10~20%が命を落とし、30~40%が後遺症を残す小児の怖い病気でした2)。
ヒブワクチンの接種対象者として、ペグセタコプラン投与患者に対する健康保険の適用が2023年8月に拡大されました。補体C3阻害薬であるペグセタコプランは発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療薬で、2023年9月よりエムパベリ皮下注®が発売になりました。
日本では2011年にヒブワクチンの公費助成が導入され、2013年から定期接種化され、2014年には公費助成開始前と比べて、5歳未満の10万人あたりのヒブ髄膜炎罹患率は100%減少しました1)。それまではヒブ髄膜炎は年間450人が発症し、10~20%が命を落とし、30~40%が後遺症を残す小児の怖い病気でした2)。
ヒブワクチンの接種対象者として、ペグセタコプラン投与患者に対する健康保険の適用が2023年8月に拡大されました。補体C3阻害薬であるペグセタコプランは発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療薬で、2023年9月よりエムパベリ皮下注®が発売になりました。
また、同様にイプタコパン塩酸塩水和物投与患者に対する健康保険の適用が2024年8月に拡大されました。補体B因子阻害剤であるイプタコパン塩酸塩水和物も、ペグセタコプランと同様にPNHの治療薬で、2024年8月よりファビハルタ®カプセルが発売になりました。
ペグセタコプランおよびイプタコパン塩酸塩水和物は補体経路を阻害するため、髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの莢膜形成細菌による重篤な感染症を発症することがあります。そのため、これらのワクチン接種歴を確認し、未接種または追加接種が必要になる場合は、原則、ペグセタコプランまたはイプタコパン塩酸塩水和物の投与2週間前までにこれらのワクチンの接種が必要になります。
どんな人にお勧め?
対象年齢(生後2か月-5歳未満)のすべての子どもにお勧めです。
接種スケジュール作成のポイント
生後2か月から接種し、生後6か月までに初回接種を済ませるようにしましょう。
生後6か月までは接種するべき予防接種が多いので同時接種がお勧めです。
重要なワクチンなので、同時接種できない場合は優先して接種を行いましょう。
生後6か月までは接種するべき予防接種が多いので同時接種がお勧めです。
重要なワクチンなので、同時接種できない場合は優先して接種を行いましょう。
ワクチンの副反応
ワクチン接種による一般的な副反応以外に、ヒブワクチンに特異的な副反応報告はありません。
ワクチンの禁忌
ヒブワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある場合以外に禁忌はありません。
参考文献・サイト
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