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ワクチンと病気について

ワクチン情報

腸チフスワクチン

  • 2018.06.01
  • 任意接種
  • 不活化ワクチン
  • 渡航者

腸チフスワクチンについて  

商品名:Typhim Vi®、Vivotif®(Ty21a)

予防できる病気

腸チフス

ワクチンの種類

Typhim Vi®:不活化ワクチン

Vivotif®:生ワクチン

定期/任意/輸入

輸入ワクチン

接種回数

1回(Typhim Vi®)

接種量

0.5ml(Typhim Vi®)

接種間隔

2-3年毎(Typhim Vi®)

費用

1回約7000-1万円(施設により異なる)


ワクチンの効果

 日本で最も用いられているTyphim Viの効果はおよそ50%程度と考えられていますが、接種から3年経つと効果は失われます。

 経口生ワクチン(Ty21a)の効果もおよそ50%程度と考えられます。調べた限り、日本でこのワクチンを提供しているクリニックは見つかりませんでした。パラチフスという腸チフスに似た感染症にも効果があるかもしれませんが、現時点では確定的ではありません。

 接合型と呼ばれる新しい腸チフスの不活化ワクチンがいくつか開発されており、Typhim Viよりも効果が高い可能性を示唆する研究もあります。が、調べた限り度の国でも承認されていません。世界保健機関(WHO)がこのワクチンの有効性や安全性を評価している途中です。

 

どんな人にお勧め?

 腸チフスが流行している国への旅行者や、チフス菌やチフス菌を持っている人との接触があった人に勧められています。前述のようにワクチンの効果がそれほど大きくないことと、腸チフスが抗生物質で治療可能な細菌感染なため、他のワクチンに比べるとお勧めの度合いは比較的強くありません。 

 

接種スケジュール作成のポイント

 Typhim Vi®は1回接種(筋肉内注射)です。2,3年経つと再接種が必要です。

 

ワクチンの副反応

 Typhim Vi®の主な副作用は注射部位の痛みや腫れで3-35%程度に発生します。発熱や頭痛などの全身症状が出る人も10%前後にいます。まれに血圧低下や胸痛といった重大な副反応も報告されています。

 

ワクチンの禁忌

 Typhim Vi®では過去にこのワクチンによる全身過敏反応が起きた方には禁忌です。2歳未満の人には免疫ができないので勧められていません。

 生ワクチン(Ty21a)の禁忌は多種多様にありますが、日本ではあまり用いられていないためここでは割愛します。もし生ワクチン接種を受ける機会がある方は接種を受ける医療機関に禁忌や副反応について相談してください。


参考サイト

1)日本渡航医学会 学会推奨国内トラベルクリニックリスト

2)Safety of typhoid vaccine 世界保健機関(WHO)腸チフスワクチン安全性評価(英文)

3)Typhoid VIS   米国疾病予防管理センター(CDC)腸チフスサイト(英文)

4)Typhoid fever vaccine Systematic review and meta-analysis of randamised controlled trials.  vol25 issue 45, 7 Nov 2007. 7848-7857 Vaccine
腸チフスワクチンの効果を調べた論文。メタ解析と呼ばれるもの(英文)