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ワクチンと病気について

年齢で見る・不足している可能性のあるワクチン

年齢でみる不足している可能性があるワクチン(キャッチアップスケジュール)

  • 2018.06.01

 定期接種を打ち損じた場合や、幼少時期にワクチンがなかった病気の予防のために、定期接種のスケジュール対象外の年齢でも必要なワクチンを打ちましょう。

麻しんワクチン  (参照:麻しんMRワクチン


 生涯で2回のワクチン接種が必要です。
接種歴および罹患歴が不明な場合は2回の接種を推奨します。不足回数分はMRワクチンでの接種を推奨します。
  
 年齢と病気にかかったことがあるかどうかで、ワクチンの必要数が異なりますので、以下の表を参考にしてください。
  

生年月日

 

 

1972(昭和47)年930日以前

 

1回も接種していない可能性が高い年代。1978年(昭和53年)101日から定期接種が開始していますが(対象者は生後12ヵ月から72ヵ月)、自然感染によって免疫を十分に持っている人以外は,合計2回のワクチン接種をお勧めします。

1972(昭和47)年101日~1990(平成2)年41

定期接種としては1回しか接種していない年代。特例措置(*)非対象者のため、免疫を十分持っていない可能性があります。これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。

1990(平成2)年42日~2000(平成12)年41

特例措置対象者(*)に相当する年代。接種率が低かったため,対象時期に2回目の接種を受けおらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。

2000(平成12)年42日以降

定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。

 *特例措置:
2008(平成20)年4月1日から5年間の期限で,麻しんと風しん混合ワクチンの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)に拡大され、2回目のワクチンを定期接種で接種できる措置のこと。


<出生年月日および性別別 早見表:麻しん>

生年月日 

-1977(昭和52)年4月1日

1977(昭和52)年4月2日-1990(平成2)年4月1日

1990(平成2)年4月2日-2000(平成12)年4月1日

2000(平成12)年4月2日-

接種なし

1回接種のみ

1回接種のみ

(特例措置対象者)

2回接種


参考サイト

予防接種に関するQ&A集 2017. 一般社団法人日本ワクチン産業協会.


風しんワクチン   (参照:風しんMRワクチン


 風しんワクチンは年代および性別によって接種回数が不足しているワクチンです。

特に30-50代(特に男性)は不足している可能性が高いです。

風しんワクチンは生涯で2回のワクチン接種が必要です。
接種歴および罹患歴が不明な場合は2回の接種を推奨します。不足回数分はMRワクチンでの接種を推奨します。

生年月日

 

1962(昭和37)年4月1日以前の生まれ

風しんワクチンの接種歴がない年代です。

自然感染して抗体を保有していることが明らかな方以外は、生涯で計2回のワクチン接種をお勧めします。

1962(昭和37)年4月2日-1979(昭和54)年4月1日生まれ

女性のみ風しんワクチンの集団接種が施行された年代です。男性は未接種者がほとんどであり、生涯で計2回のワクチン接種をお勧めします。

1979(昭和54)年4月2日-1987年(昭和62)10月1日生まれ

男女とも中学生時に定期接種が開始されましたが、個別接種のため接種率は低い年代です。

未接種の場合は不足回数分の追加接種をお勧めします。

1987(昭和62)年10月2日-1990(平成2)年4月1日生まれ

男女とも1-7歳半に定期接種(個別接種)が開始された年代です。

未接種の場合は不足回数分の追加接種をお勧めします。

1990(平成2)年4月2日-2000(平成12)年4月1日生まれ

特例措置(下記※参照)対象者に相当する年代です。対象期間に2回目の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。

2000(平成12)年4月2日以降生まれ

定期接種として2回接種を受けている年代です。

 

※特例措置:

 2008(平成20)年4月1日から5年間の期限付きで、麻しんと風しんの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)にも拡大されました。

 

<出生年月日および性別別の早見表:風しん>

生年月日

-1962(昭和37)年4月1日

1962(昭和37)年4月2日-1979(昭和54)年4月1日

1979(昭和54)年4月2日-1987年(昭和62)10月1日

1987(昭和62)年10月2日-1990(平成2)年4月1日

1990(平成2)年4月2日-2000(平成12)年4月1日

2000(平成12)年4月2日-

接種なし

接種なし

1回のみ個別接種(中学生時)

1回のみ個別接種(1-7歳半)

1回接種のみ(特例措置対象者)

2回接種

1回のみ集団接種

参考サイト

風しんとは. 国立感染症研究所.

予防接種に関するQ&A集. 一般社団法人日本ワクチン産業協会.



破傷風 (参照:破傷風破傷風ワクチンDTワクチンDPTワクチンDPT-IPVワクチン

 
 破傷風含有ワクチン(上記)の定期接種が開始される前に出生した方は、3回のワクチン接種が必要です。

生年月日

 

1968(昭和43)年以前生まれ

破傷風トキソイドの接種歴がない年代のため、基礎免疫として3回接種を推奨します(①②は1か月以上、②③は6か月以上あけて)。

その後、破傷風暴露リスクが高い場合は10年毎の接種を推奨します。

1969(昭和44)年以降生まれ

三種混合(DPT)もしくは四種混合(DPT-IPV)、二種混合(DT)ワクチンとして破傷風トキソイドを定期接種として接種している年代のため、基礎免疫はあると考えられます。

予防接種終了から10年以上経過している場合には追加接種(1回)を推奨します。

その後、破傷風暴露リスクが高い場合は10年毎の接種を推奨します。

 

参考サイト:

破傷風とは. 国立感染症研究所.



日本脳炎ワクチン   (参照:日本脳炎日本脳炎ワクチン

 
 以前使用されていた日本脳炎ワクチン(原材料にマウスの脳)による急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の発生が危惧されたため、「積極的推奨の差し控え」が実施された期間がありました。その期間に接種推奨対象年齢であった方は接種機会を逸している可能性があるため、年代別に下記のような特例措置がとられています。

 日本脳炎ワクチンは計3回の接種が必要です。下記に相当する年代の方は、期間内であれば不足分を定期接種として接種できますので、自治体に問い合わせしてください。

生年月日

 

1995(平成7)年以前生まれ

任意接種の年代のため接種回数が不足している可能性があります。日本脳炎流行地に居住または渡航する場合は、不足回数分の接種を推奨します

1995(平成7)年4月2日-2007(平成19)年4月1日生まれ

接種推奨時期がワクチン接種の積極的勧奨差し控え期間に重なってるため、ワクチン接種を受ける機会を逸している可能性があります。特例措置により、20歳未満であれば不足回数分を定期接種として受けることができます。

2007(平成19)年4月2日-2009(平成21)年10月1日生まれ

接種推奨時期がワクチン接種の積極的勧奨差し控え期間に重なってるため、ワクチン接種を受ける機会を逸している可能性があります。特例措置により、生後6か月-90か月未満、9-13歳未満の間に、第1期の不足分を定期接種として受けることができます。

2009(平成21)年10月1日生まれ

定期接種として4回接種を受けている年代です。

 

参考サイト

予防接種に関するQ&A集. 一般社団法人日本ワクチン産業協会.

日本脳炎に関するQ&A(平成28年3月改訂版). 厚生労働省.




ポリオワクチン  (参照:ポリオDPTワクチンDPT-IPVワクチン

 ①1975(昭和50)年〜1977(昭和52)年生まれの方は、ワクチン接種を受けていても抗体保有率が低いことが分かっています。
ポリオ流行地などへの海外渡航の際には、追加接種を受けることをお勧めします。

 ②不活化ポリオワクチンのみを接種している場合は、抗体が減衰する可能性がありますので、就学前に不活化ポリオワクチンの1回追加接種をお勧めします。

 

参考サイト

ポリオとは. 国立感染症研究所.
ポリオ(急性灰白髄炎).  厚生労働省検疫所 FORTH.
ポリオウイルスワクチンに関する米国予防接種諮問委員会(ACIP)の推奨.
4歳以降でのブースター接種推奨  MMWR, 2009/58(30); 829-830.(英語)



髄膜炎菌ワクチン(参照:髄膜炎菌感染症髄膜炎菌ワクチン

 髄膜炎菌ワクチンは以下に該当する方(特に②③は、10~20歳代のひと)にお勧めします


①髄膜炎流行地域へ渡航するひと

②学校の寮などで集団生活を送る者、送る予定のひと

③大勢の人の集まるところに行く予定のひと(ユースのキャンプ、コンサート、スポーツ観戦など)

④HIV、無脾症、補体機能不全などハイリスクな状態の患者さん

 

参考サイト

1) >平成29年度予防接種従事者研修会 予防接種で予防可能疾患の国内疫学情報について(9月28日更新)  (以下のリンク③の15ページ目)
予防接種従事者研修会で国立感染症研究所から報告されたグラフ。(同研究所のホームページでは未公表)


2) 侵襲性髄膜炎菌感染症 2013年4月〜2017年10月.   病原微生物検出情報(IASR). 国立感染症研究所 感染症情報センター.

 

3) Unexpected High Carriage Rate of Neisseria meningitidis Among Dormitory Residences in Tokyo, Japan ID week October 9, 2015


4) 世界スカウトジャンボリー(山口県)に関連したスコットランド隊員およびスウェーデン隊員の髄膜炎菌感染症事例について(IASR). 国立感染症研究所 感染症情報センター.