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帯状疱疹について

  • 2020.02.09
  • 任意接種
  • 成人
  • 高齢者

帯状疱疹とは


帯状疱疹(たいじょほうしん)は、過去に水ぼうそうにかかったひとの体の中にひそんでいた水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)によって起こります。水ぼうそうが治っても脊髄(せきずい)にウイルスが潜伏していて、体の抵抗力が下がったときに再びウイルスが活性化して帯状疱疹(たいじょうほうしん)を起こします。

水ぼうそうにかかったことのあるひとなら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。特に、抵抗力の低下した人や高齢者がかかりやすく、3人に1人が、一生のうちで一度は経験するといわれています1,2)。50歳以上の成人でかかりやすく、70代がもっともかかりやすい年代です3) 。

 体や顔に痛みのある赤い斑点と小さな水ぶくれができ、多くの場合は左右どちらかに限られて出るのが特徴です。


感染経路 

接触感染・空気感染 

感染期間

皮疹が痂皮化するまで 

 

主な症状は


体や顔に痛みのある赤い斑点と小さな水ぶくれができます。多くの場合、左右どちらかだけに出て、神経に沿って帯状に症状が出ることが一般的ですが、免疫が低下している場合などでは、全身に発疹が広がることもあります(汎発性:はんぱつせい帯状疱疹)。チクチクとした不快な痛みではじまり、徐々に水疱(すいほう、水ぶくれ)のある発疹が出てきます。発疹には、7-15日前後で痂疲(かさぶた)ができ、他の人に感染させる力(感染性)がなくなります。最終的には痂皮がはがれて治癒しますが、元どおりの皮膚に戻るのには1ヶ月ほどかかります。

しかし、このチクチクとした不快な痛みは、発疹がなくなった後も続くことがあり、帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしごしんけいつう)と呼ばれます。この神経痛は特に高齢者や重症例では長引くことがあるため、早めに病院で診断治療を受けることが大切です。

 

診断方法は


症状・臨床経過と皮膚の状態から、医師が診断します。

帯状疱疹を検査で診断することが、臨床的に必要になることはほとんどありません。

検査には、発疹の水疱(水ぶくれ)で行うTzank試験(ツァンク試験)、デルマクイック®VZVなどがあります。

帯状疱疹を繰り返す場合には、HIV感染症や糖尿病など、免疫が下がる病気をもっていないかを検査することもあります。

 

治療法は


抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)と、痛み止めの薬をのみます。発疹が出てからできるだけ早く(できれば、3日以内、遅くとも5日以内)、抗ウイルス薬を飲むことで、帯状疱疹後神経痛の症状が軽減できます。

症状によっては、抗ウイルス薬を注射するために入院が必要になることもあります。痛みや不快感を我慢せず、痛み止めを内服することが大切です。

 

予防法は


水痘ワクチン(生ワクチン)、または2020年1月に販売された帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)が有効です。また体の抵抗力を落とさないために、十分な睡眠や規則正しい生活が大切です。

 

水痘ワクチンについてはこちらを参照。

帯状疱疹ワクチンについてはこちらを参照。

 

参考サイト

1) Schmader K. Herpes Zoster. Ann Intern Med. 2018 Aug 7;169(3):ITC19-ITC3

2)帯状疱疹ワクチン ファクトシート 平成29(2017)年2月10日 国立感染症研究所

3)外山望. 地域皮膚科医コミュニティの連携が生んだ大規模帯状疱疹疫学調査報告 (宮崎スタディ)75,789 例(1997 年~2011 年). 日本臨床皮膚科医会雑誌 2012; 29: 799-804

4)外山望,白木公康.宮崎県の帯状疱疹の疫学(宮崎スタディ).IASR 2013; 34: 298-300