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病気(VPD)について

新型コロナウイルス感染症 COVID-19 について

  • 2021.01.25
  • 不活化ワクチン
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  • 医療従事者

新型コロナウイルス感染症とは

新型コロナウイルス感染症は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が原因で起こる感染症です。
はじめは咽頭痛、発熱、咳嗽などインフルエンザや感冒に似た症状から始まります。悪化すると肺炎を起こし、人工呼吸器などが必要になることもあります。感染者のすべてが発症するわけではなく、感染していても症状が無い人もいます。

 

感染経路

飛沫感染、接触感染

潜伏期間

1-14日(中央値5日)

周囲へ感染させうる期間

発症2日前~7日目(重症者では20日目)

感染力(R0)

1.2 - 1.5

感染症法

2類感染症相当(2022年1月までの経過措置)

ただちに報告

 

入院勧告、就業制限が、以下まで続く

①発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過

②症状改善24時間以上経過した後、PCRまたは抗原定量検査で2回陰性

 


主な症状(症状・経過・合併症/重症化した場合)

発症初期は、感冒やインフルエンザに似ています。咽頭痛、咳嗽などの呼吸器症状、発熱の他、倦怠感、関節痛、下痢、結膜炎などがみられます。呼吸苦、味覚嗅覚障害、食欲不振などが出ることもあります。自然に改善することもありますが、症状が続くと発症から7-10日目に肺炎を起こしやすい時期がきて、呼吸苦が起こります。
さらに重症化し呼吸不全が進むと、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)などを要し、致死的になることがあります。

主な合併症としては、呼吸不全(ARDS)、血栓塞栓症(肺塞栓など)、心血管系イベント(不整脈、急性心障害など)、炎症性合併症(川崎病に類似した多系統炎症症候群など)などがあります。


診断方法

症状などの現病歴、病原体診断、画像診断、を組み合わせて、診断します。

病原体診断検査の方法
1 核酸検出検査 PCR 法,LAMP 法
2 抗原定量検査
3 抗原定性検査

最も精度の高いPCR検査の所用時間は数時間で、一部の医療施設や検査機関、また行政機関で行うことができます。運搬時間などがかかるので、実際に結果がでるまでの所要時間は数日です。感度は約70-80%で、陰性の場合には常に「偽陰性」である可能性を考慮することが重要です。
もっとも簡便な検査は、抗原定性検査です。所用時間は10-30分で、発症日-9日目に行うことができます。ただし感度・特異度ともにPCRよりも低いため、正確性に劣ります。結果が陰性の場合は,症状等から必要に応じてPCR検査当を行うことが推奨されています。

治療方法

発症初期に特異的な治療はありません。発熱、咳などの症状を和らげる対症療法が中心です。周囲に感染させないような対策を取りながら、安静に過ごすことが重要です。約8割の方が、数日~1週間で自然軽快しますが、長く後遺症が残ることがあります。

改善せず、肺炎を発症し、酸素が必要な状態になったときには、デキサメサゾン(ステロイドのひとつ)が有効です。そのほか、ウイルス量を減らす薬として、レムデシビル(ベルクリー®)、ファビピラビル(アビガン®)、トシリズマブ(アクテムラ®)などがありますが、臨床的な評価は定まっていません。

予後

致死率は1.8%です。とくに、50 歳 を超えると加齢とともに致死率が上昇し、50 代では 0.5%ですが、60 代で 2.3%,70 代で 7.2%,80 歳以上では 17.5%と上昇します。
また、基礎疾患がある場合、60歳以上の基礎疾患のある方の致死率は12.8%と高く、高齢かつ基礎疾患のある方は重症化しやすく致死率も高いと報告されています。


予防方法

接触・飛沫感染を予防するために、①手洗い(アルコールによる手指消毒も有効)②マスク ③3つの密をさけることが重要です。また、ワクチンの予防効果は約95%と報告されています。
とくに、高齢者は重症化しやすいので、ウイルスを家庭内に持ち込まず、家庭内で広げない工夫が重要です。


①手洗い・手指消毒
ウイルスは水で洗い流すことができます。外で物を触った後や帰宅後に手洗いをしましょう。石けんと流水による手洗いを行うことが最も重要です。
手洗いの代わりにアルコール消毒液(濃度70%~95%のエタノール)の消毒も効果があります。

②マスク
マスクは素材や、人と人の距離感等によって効果がことなります。
マスクの素材:
一般的なマスクでは、サージカルマスクが最も高い効果があります。次に布マスク、その次にウレタンマスクの順に効果があります。
自分の顔にぴったりとフィットしているマスクを選ぶことが重要です。
特に、室内で会話する場合は、マスクを正しく着用しましょう。
また、屋外でも感染防止に必要な「最低1メートル」の間隔を確保できない場合はマスクをつけましょう。
自分から相手への感染拡大を防ぐために、話す時はいつでもマスクを着用しましょう。
 
③3つの密を避ける
「密閉」:
常に換気、または1時間に2回以上の換気をしましょう。換気は風の流れができるように2方向以上の窓を開けましょう。
「密集」:
人との距離をとりましょう。お互いに手を伸ばしても届かない十分な距離(2メートル以上)をとりましょう。
「密接」:
密接した状態での会話や発声を避けましょう。対面での会話が避けられないときには、十分な距離を保ち、マスクを着用しましょう。

参考サイト

厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

日本プライマリ・ケア連合学会 COVID-19 特設サイト
https://www.pc-covid19.jp