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黄熱について
- 2021-04-07
黄熱とは
蚊に刺されることで感染するウイルス性感染症です。効果的な治療法がなく、致死率は中毒期に移行すると20%~50以上といわれています。蚊の生息域である熱帯地域で流行し、世界では約9億人がリスクにさらされていると推測されています。正確な発生数は明らかではないですが、WHOの試算では年間8-17万人前後の患者が発生し、最大6万人が死亡しているという報告もあり1)、流行地へ渡航する前は、黄熱ワクチンの接種記録提示が入国審査に必要と定められている唯一の感染症です。
感染経路 | 蚊を介した感染 |
潜伏期 | 約3-6日 |
周囲に感染させうる期間 | 人から人へ感染することはありません |
感染症法 | 4類感染症(全ての医療機関で直ちに届出が必要) |
主な症状は
黄熱の発症後の症状経過は、時期によってはっきりしています。
潜伏期:まず感染から3−6日は潜伏期で、症状はありません。
感染期:潜伏期を過ぎると、3−4日の感染期が来ます。発熱・頭痛・倦怠感が急に出現し、インフルエンザに似ていて特徴的な症状を欠きます。
緩解期:この時期に入ると症状がいったん軽減します。軽症例はそのまま回復しますが、重症例はこの後で中毒期に移行します。緩解期は数時間から長くても48時間とされます。
中毒期:再び熱が出るとともに、黄熱の三徴とされる黄疸(おうだん)、出血傾向(鼻出血、歯肉出血、下血、子宮出血)、浮腫を伴わない蛋白尿や、意識障害などの多臓器不全の症状が現れます。中毒期に移行したうち20-50%が死亡に至ります。
潜伏期:まず感染から3−6日は潜伏期で、症状はありません。
感染期:潜伏期を過ぎると、3−4日の感染期が来ます。発熱・頭痛・倦怠感が急に出現し、インフルエンザに似ていて特徴的な症状を欠きます。
緩解期:この時期に入ると症状がいったん軽減します。軽症例はそのまま回復しますが、重症例はこの後で中毒期に移行します。緩解期は数時間から長くても48時間とされます。
中毒期:再び熱が出るとともに、黄熱の三徴とされる黄疸(おうだん)、出血傾向(鼻出血、歯肉出血、下血、子宮出血)、浮腫を伴わない蛋白尿や、意識障害などの多臓器不全の症状が現れます。中毒期に移行したうち20-50%が死亡に至ります。
診断方法は
採血による診断が基本です。血液検体からウイルスもしくはその遺伝子を検出、黄熱IgM 抗体の測定、ペア血清を用いたプラーク減少中和試験、などがあります。
治療法は
対症療法のみです。
予防法は
予防する方法は、ワクチンを接種することと、蚊に刺されないことです。
なお黄熱は古くから国際的な取り決め(IHR:国際保健規則)の対象で、流行国への入国および流行国からの入国にはワクチン接種歴の証明が必要です。正当な理由(アレルギー、妊娠中、副作用の高リスク)がない限り、ワクチン接種記録を提示しなければ入国審査を通過できません。空港での乗り継ぎだけでも記録提示を求められる場合があります。
黄熱ワクチンについてはこちらを参照。
なお黄熱は古くから国際的な取り決め(IHR:国際保健規則)の対象で、流行国への入国および流行国からの入国にはワクチン接種歴の証明が必要です。正当な理由(アレルギー、妊娠中、副作用の高リスク)がない限り、ワクチン接種記録を提示しなければ入国審査を通過できません。空港での乗り継ぎだけでも記録提示を求められる場合があります。
黄熱ワクチンについてはこちらを参照。
参考サイト
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