ワクチンと病気について
年齢で見る・不足している可能性のあるワクチン
年齢でみる不足している可能性があるワクチン(キャッチアップスケジュール)
- 2024-11-21
定期接種を打ち損じた場合や、幼少時期にワクチンがなかった病気の予防のために、定期接種のスケジュール対象外の年齢でも必要なワクチンを打ちましょう。
麻しんワクチン
生年月日 | |
1972(昭和47)年9月30日以前生まれ | 1回も接種していない可能性が高い年代。1978年(昭和53年)10月1日から定期接種が開始していますが(対象者は生後12ヵ月から72ヵ月)、自然感染によって免疫を十分に持っている人以外は,合計2回のワクチン接種をお勧めします。 |
1972(昭和47)年10月1日~1990(平成2)年4月1日生まれ | 定期接種としては1回しか接種していない年代。特例措置(*)非対象者のため、免疫を十分持っていない可能性があります。これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。 |
1990(平成2)年4月2日~2000(平成12)年4月1日生まれ | 特例措置対象者(*)に相当する年代。接種率が低かったため,対象時期に2回目の接種を受けおらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。 |
2000(平成12)年4月2日以降生まれ | 定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。 |
*特例措置
2008(平成20)年4月1日から5年間の期間限定で実施された措置のこと。麻しん風しん混合ワクチンの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)にも拡大され、2回目のワクチンが接種可能でした。
<出生年月日および性別別 早見表:麻しん>
生年月日 | -1972(昭和47)年9月30日 | 1972(昭和47)年10月1日 -1990(平成2)年4月1日 | 1990(平成2)年4月2日 -2000(平成12)年4月1日 | 2000(平成12)年4月2日- |
男 | 接種なし | 1回接種のみ | 1回接種のみ (特例措置対象者) | 2回接種 |
女 |
参考サイト
風しんワクチン
生年月日 | |
1962(昭和37)年4月1日以前の生まれ | 1回も接種していない可能性が高い年代。自然感染して抗体を保有していることが明らかな方以外は、生涯で計2回のワクチン接種をお勧めします。 |
1962(昭和37)年4月2日-1979(昭和54)年4月1日生まれ | 女性のみ風しんワクチンの集団接種が施行された年代です。男性は未接種者がほとんどであり、生涯で計2回のワクチン接種をお勧めします。 |
1979(昭和54)年4月2日-1987年(昭和62)10月1日生まれ | 男女とも中学生時に定期接種対象であったものの、個別接種のため接種率は低い年代です。未接種の場合は不足回数分の追加接種をお勧めします。 |
1987(昭和62)年10月2日-1990(平成2)年4月1日生まれ | 男女とも1-7歳半に定期接種(個別接種)対象であった年代です。未接種の場合は不足回数分の追加接種をお勧めします。 |
1990(平成2)年4月2日-2000(平成12)年4月1日生まれ | 特例措置対象者(下記※参照)に相当する年代。接種率が低かったため、対象時期に2回目の接種を受けておらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。 |
2000(平成12)年4月2日以降生まれ | 定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。 |
※特例措置
2008(平成20)年4月1日から5年間の期間限定で実施された措置のこと。麻しん風しん混合ワクチンの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)にも拡大され、2回目のワクチンが接種可能でした。
<出生年月日および性別別の早見表:風しん>
生年月日 | -1962(昭和37)年4月1日 | 1962(昭和37)年4月2日-1979(昭和54)年4月1日 | 1979(昭和54)年4月2日-1987年(昭和62)10月1日 | 1987(昭和62)年10月2日-1990(平成2)年4月1日 | 1990(平成2)年4月2日-2000(平成12)年4月1日 | 2000(平成12)年4月2日- |
男 | 接種なし | 接種なし | 1回のみ個別接種(中学生時) | 1回のみ個別接種(1-7歳半) | 1回接種のみ(特例措置対象者) | 2回接種 |
女 | 1回のみ集団接種 |
参考サイト
破傷風
破傷風含有ワクチン(上記)の定期接種が開始される前に出生した方は、3回のワクチン接種が必要です。
生年月日 | |
1967(昭和42)年以前生まれ | 破傷風トキソイドの接種歴がない年代のため、基礎免疫として3回接種を推奨します(①②は1か月以上、②③は6か月以上あけて)。 その後、破傷風暴露リスクが高い場合は10年毎の接種を推奨します。 |
1968(昭和43)年以降生まれ | 三種混合(DPT)もしくは四種混合(DPT-IPV)、二種混合(DT)ワクチンとして破傷風トキソイドを定期接種として接種している年代のため、基礎免疫はあると考えられます。 予防接種終了から10年以上経過している場合には追加接種(1回)を推奨します。 その後、破傷風暴露リスクが高い場合は10年毎の接種を推奨します。 |
参考サイト
日本脳炎ワクチン
生年月日 | |
1995(平成7)年以前生まれ | 1967より特別対策、1976年より臨時接種が開始となりましたが、接種回数が不足している可能性があります。 日本脳炎流行地に居住または渡航する場合は、不足回数分の接種を推奨します |
1995(平成7)年4月2日-2007(平成19)年4月1日生まれ | 接種推奨時期がワクチン接種の積極的勧奨差し控え期間に重なってるため、ワクチン接種を受ける機会を逸している可能性があります。 特例措置により、20歳未満であれば不足回数分を定期接種として受けることができます。 |
2007(平成19)年4月2日-2009(平成21)年10月1日生まれ | 接種推奨時期がワクチン接種の積極的勧奨差し控え期間に重なってるため、ワクチン接種を受ける機会を逸している可能性があります。 生後6か月-90か月未満、9-13歳未満の間に、第1期の不足分を定期接種として受ける特例措置が実施されていました(現在は終了)。 |
2009(平成21)年10月1日生まれ | 定期接種として4回接種を受けている年代です。 |
参考サイト
ポリオワクチン
ポリオワクチンは、以前は経口生ワクチン(2回接種)が定期接種として使用されていましたが、生ワクチンによりワクチン関連麻痺が発生する可能性があるため、2012年9月より不活化ワクチンへ変更されました。移行期には、生ワクチン+不活化ワクチンの組み合わせでの接種が推奨されていましたが、不足している可能性があります。
接種済 | 追加接種 |
生ワクチン2回接種 | 追加接種不要 |
生ワクチン1回接種 | 不活化ワクチンを3回追加接種 |
不活化ワクチン1-3回接種 | 不活化ワクチンを合計4回になるように追加接種 |
不活化ワクチン4回接種 | 不活化ワクチンのみでは抗体が減衰する可能性があるため、就学前に不活化ポリオワクチンの1回追加接種を推奨 |
また、1975(昭和50)年〜1977(昭和52)年生まれの方は、経口生ワクチンを2回接種した世代ですが、ワクチン接種による抗体保有率が低いことが分かっています。ポリオ流行地などへの海外渡航の際には、追加接種を受けることをお勧めします
参考サイト
ヒトパピローマワクチン(HPVワクチン)
ヒトパピローマウィルスワクチン(以下、HPVワクチン)は、接種を個別にお勧めする取り組みが差し控えられた時期(平成25年から令和3年)に、定期接種の対象者であった方が不足している可能性があります。
現在は接種機会を逃した方に、定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えて、公費での接種が提供されています。対象は平成9年度生まれ~平成18年度生まれの女子で、期間は令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間です。
過去にワクチンの接種歴があり、長期に中断していた場合にも、残りの回数を接種することができます。2価・4価・9価HPVワクチンは、同じ種類のHPVワクチンで接種完了することを原則としますが、医師とワクチン接種を受ける人等がよく相談したうえで、残りの接種に9価HPVワクチンを選択しても差し支えありません。
詳細はヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種スケジュールのポイント:キャッチアップ接種および交互接種について、をご参照ください。
参考サイト
髄膜炎菌ワクチン
参考サイト
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